「会話が2ラリー以上続かない」
「無言の空間が怖い」
人と話すのが苦手だと、このようにコミュニケーションをとることすら億劫になってしまいますよね。
こんにちは、むらっちです。
私は学生時代〜二十代の間、ことあるごとに会話が続かないことに悩んでいました。
それでも数多くのコミュニケーション本を元に会話を探求した結果、今では人並みに会話を続けられるようになりました。
会話が続かないと、恋人どころか友達すらつくれず、そのうち寂しい思いをすることになってしまいます。
この記事では、初対面で10分以上会話を続けるための会話の基本型3ステップを解説します。
会話が続く方法がわかるので、苦手意識も払拭されるでしょう。
初対面で会話を続けるには基本型をマスターすること

初対面で会話を続けるためには、型にはめるのが一番です。
スポーツもまずは型を学び、型どおりのフォームを身体に染み込ませますよね。
会話も一緒です。
まずは基本の型をマスターしましょう。
初対面での会話の型は3ステップ

初対面での会話の基本型3ステップは次のものです。
- 1五感で最初の話題を提供
- 2プロフィールを交換
- 3鉄板話題につなげる
この流れが最もムリなく、会話を続けられます。
- 話題をみつけやすい
- 話題を予め仕込む必要がない
- 親しくなれる可能性が高い
次に、会話の基本型3ステップの項目をひとつずつ解説します。
五感で最初の話題を提供
初対面だと、まずどのように声をかけたらいいかがわからず、困ってしまいますよね。
そんな時は五感を使うと話題を切り出しやすくなります。
時間や場所を問わず、話題をつくれるから
見ているものや感じたことなど、相手と共有している情報を話題にしやすいから
会話を始めるにあたって、自然な感じで話題を提供できるから
五感を使った話題の例としては次の通りです。

「暑くなってきましたね」

「そうですね」

「これだけ暑いと、私など食欲が落ちてしまって困ってしまうのですが、○○さんはいかがですか?」

「私は食欲が落ちることはありませんね、おかげでこのとおり、体重が減らなくて困っちゃいますよ(苦笑しながら横っ腹をつまんで見せる)」

「いや、健康な証拠ですよ(笑)」
このように、五感を使った話題は自然と会話を転がすことができて便利です。
ただ五感を使って話題を提供するといっても、最初はイメージすら思い浮かばないでしょう。
したがって、まずは以下4種類の話題を使うのがオススメです。
- 相手の見た目
- 現在地
- 天気・気候
- 直近のエピソード
相手の見た目 | 「素敵な時計をしてらっしゃるのですね」 |
現在地 | 「このあたりはよく来るのですか?」 |
天気・気候 | 「今日はあいにくの雨で、ここまで大変だったでしょう」 |
直近のエピソード | 「今日は寝坊しちゃって、あわてて来ました。朝が弱いとダメですね」 |
とはいえ、これでもいざ会話の場面になると、話すネタが浮かんでこなくなるものです。
なぜかといえば、ネタを忘れてしまうからです。
対策は些細なことでもいいので、その日にあったことをアウトプットするのが一番です。
- 身近な人にアウトプット
- SNSでアウトプット
- 日記を書いてアウトプット
アウトプットすることで会話の場面で話すネタが浮かぶようになります。
- ネタが記憶に定着するから
- 小さなことに気づける感受性を得られるから
- 些細なことでもネタにできるアレンジ力が身に付くから
あなたの周りにいるコミュニケーション力が高い人は、日ごろ次々と会話ネタを繰り出しているでしょう。
その秘密はまさに、日常的に普段から人に話すことがネタのアウトプットになっている点にあります。
アウトプットによって、ネタが記憶に定着し積み重なるので、さらに会話しやすくなる好循環にあるのです。
逆に言えば、誰でも同じようにアウトプットしていけば、会話ネタが積み上がり話題に事欠かなくなっていきます。
プロフィールを交換
続いてはプロフィールの交換です。
- 仕事(なんの仕事をしているのか)
- 住まい(どこに住んでいるのか)
- 出身(生まれはどこか)
- 休日(休日は普段何をしているのか)
- 趣味(好きなことや特技は何か)
このプロフィール交換は初対面での定番話題なので、普段から行っているでしょう。
プロフィール交換をするメリットは多いので初対面ならば積極的に行いたいもの。
特に互いの人となりについての理解を深めつつ、話題材料を集められるという点は大きな利点です。
しかし、ここで会話が続かなくなるケースが2つありますので注意してください。
- アンケートになっている
- 一方的になっている
次に、それぞれのパターンについて、会話例と改善例を紹介しましょう。
アンケートになっているパターンの会話例と改善例
アンケートになっているパターンの会話例は以下の通りです。

「お仕事は何をされているのですか?」

「営業です」

「なるほど、私は経理です。どこに住んでるんですか?」

「今は都内の荒川区ですね、少し前までは北区にいたんですけど」

「なるほど、私も荒川区です、ちなみに生まれは?」

「……」
まるでインタビューですね。
こんな風に次々話題を変えていると、会話も続かないしすぐにネタ切れしてしまいますので、1つの話題の中で深掘りするようにします。
以下は改善した会話例です。

「お仕事は何をされているのですか?」

「営業です」

「なるほど営業ですか、どおりで」

「(?)」

「いや、やっぱり表情がにこやかですもんね。人当たりいいって言われるでしょう」

「いや、まあ言われることもありますけど、すごい観察力ですね」
話題は次々横に展開するのでなく、極力絞って縦に展開するのが会話を続けるコツです。
一方的になっているパターンの会話例と改善例
一方的になっているパターンの会話例は以下の通りです。

「お仕事は何をされているのですか?」

「営業です」

「ルート営業ですか?」

「まあそうですね。ウェブ媒体の運用を提案したりなんかが主ですかね」

「どのようなHPをつくっているのですか?」

「ええと、実際にお見せすると、こんな感じですね(スマホ画面を見せる)」

「ほう、これはどうやってつくるのですか?」

「ええと……」
まるで警察の取り調べですね。
質問ばかりしてしまうとこうなりますので、自分の話も交えるようにしましょう。
以下は改善した会話例です。
あなた

「お仕事は何をされているのですか?」

「営業です」

「ああ、営業ですか、私は経理なので営業のことは全くわからないのですが、どんなことをされてるのですか?」

「まあルート営業で、HPの運用を提案したりですかね。○○さんはもう経理長いのですか?」

「そうですね。新卒からずっとなので、もう20年近くになりますかね」

「おお、それはスゴイ」
会話においては、話す:聞くの割合5:5を目指すのが良いです。
鉄板話題につなげる
慣れてくるとプロフィール交換で会話するだけでも、10分位は会話を続けられるようになります。
ただ悩みとして多いのは、親しくなるまでいかないというもの。
つまり会話を続けてもそれだけで終わってしまうので、結局次にあった時に何を話せばいいかわからないのです。
したがって、会話を続けつつ、更に親しくなるには、人となりがわかる話題につなげる必要があります。
3つの鉄板話題とその効果
鉄板話題とは次の3つです。
- 小学生の頃の話
- 家族の話
- 恋愛話
この鉄板話題がなぜ人となりがわかりやすいかといえば、次の要素のためです。
- 年代が違っても体験談がある
- 感情が揺れ動いた経験がある
- 体験や経験から相手の価値観や考え方がわかる
人となりがわかると親しくなれます。
- 1人となりがわかる
- 2安心できる
- 3更に踏み込んだ話ができる
- 4更に相手のことを知ることができる
- 5親しくなれる
したがって、会話を続けて相手と親しくなりたいなら、どんな話題も最終的には3ついずれかの鉄板話題につなげることを意識してください。
鉄板話題を使った会話例
まずは鉄板話題で親しみが増した会話例をご覧ください。
会話中の2人

「ちなみに、初恋っていつでした?私は小学三年の時でした。クラスメイトにめっちゃタイプの子がいたんですよ」

「へえ、うまくいったんですか?」

「いやいやいや(笑)。奥手なもので、話しかけることもできずクラス替えですよ。あー話しかけときゃ良かったなあ、未だに未練タラタラですよ」

「あらら(笑)、でも小学生の頃だと女の子に話しかけるのって勇気入りますよね。次の日クラス中の噂になってたりとか」

「ああ、あったあった」

「ですよね(笑)。私の場合はですね(楽しそうに語る)」
会話の盛り上がり具合がわかるかと思います。
このように、鉄板話題は盛り上がりやすいので、おのずと会話も続きやすいのです。
理由は前述したように、共通項のある話題でありつつ感情の揺れ動いた場面を通じ、互いの人となりを知れるからです。
鉄板話題につなげる2つの方法
ではどうやって鉄板話題へつなぐのかですが、方法は2つあります。
- キーワードから連想してつなげる
- いきなりつなげる
キーワードから連想してつなげるとは、文字通り会話からキーワードを抜き出し、そこから鉄板話題にもっていく方法です。
会話中の2人

「へえ、趣味は山登りですか、確かに日焼けしていて、いかにも山男って感じですよね。
もしかして、小学生の頃から山とか登ってたんですか?」

「まさか、そんなことはありませんよ(笑)。小学生の頃はですね……(懐かしそうに語る)」
慣れればこのキーワードからつなげる方法が理想的ですが、難易度も高いです。
したがって、うまくいかない段階ではいきなり鉄板話題につなげても差し支えありません。
会話中の2人

「へえ、趣味は山登りですか、確かに日焼けしていて、いかにも山男って感じですよね。
それはそうと、○○さんの小学生の頃ってどんな子供だったんですか?」

「小学生の頃ですか?そうですね。まあ、今よりも大人しかったかな……(懐かしそうに語る)
例をみると、会話が不自然な気がするでしょう。
しかし多少会話中の流れが不自然でも実際には問題ありません。
- 相手は聞かれた質問に答えようとすることに気をとられるから
- 後で会話を振り返った時、流れの不自然さについて気にならなかったという人が多数だから
したがって、意外と会話は問題なく流れていきますので過度に気にしなくてよいです。
もし相手から「唐突ですね(笑)」とか「何で?」と言われたら、「いや急に興味が出てきちゃって」などと答えておきましょう。
ダメなパターンは、会話の自然さに気を遣いすぎて、結局1歩踏み出せず終わること。
鉄板話題につなげることにはリスクとリターンがあります。
- 会話が不自然になりうまくいかない可能性がある
- 親しくなれる可能性が格段に上がる
リスクとリターンはトレードオフです。
最初のうちは失敗するかもしれませんが、失敗経験を積めば積むほど会話は上手になりますので、ぜひチャレンジしてみましょう。
まとめ

この記事では、会話が苦手な方向けに、初対面で10分以上コミュニケーションを続けるための方法を解説しました。
- 初対面で会話を続けるためには、型にはめるのが一番
- 初対面での会話の基本型3ステップは次のもの
- 1五感で最初の話題を提供
- 2プロフィールを交換
- 3鉄板話題につなげる
型を学んだ後は、実際に試してみましょう。
型は繰り返し練習することで初めて自分のものになります。
- 自分の知り合い
- 職場
- こくちーずなど
無料でできる練習の機会は、つくろうと思えば無料でつくれますので、ぜひ自分のペースで練習を続けてみてくださいね。