
「またやってしまった」

「もうホトホト自分が嫌」
ケアレスミスを続けると、自分が嫌になってしまいますよね。
この記事では、そんな方が再び自分を好きと思えるための実践法を書きました。

私もかつては上司に怒られ、同僚からあきられ、後輩からは憐れみの目でみられるほど、ミスをする人間でした。
どうしたら、せめて人並みに仕事ができるのか、50冊以上の本と計7回の転職を経てようやく見つけたのが、ここで紹介する3つの改善策です。
もしあなたが今自己嫌悪に陥っているなら、ぜひこの記事を最後まで読んでください。
ミス→自己嫌悪→更なるミスという負のループにはまっている可能性が高いからです。
この負のループにはまったままだと、自分を嫌いになっていく一途をたどってしまいます。
この記事を読めば、ミスが多い人の強みがわかり、ミスを減らす秘策も受け取れるでしょう。
最後まで読んで、自分を好きになってくださいね。
なぜあなたがケアレスミスを起こしてしまうのか、原因は過信

そもそもなぜ人はミスをしてしまうのでしょうか。
一言でいえば、脳がそもそもミスをしやすいようにできているからです。
例えば脳は以下のように、簡単に誤作動してしまいます。
- 同じ長さのものを、違う長さだと錯覚する
- 過去の記憶に引っ張られて勘違いする
- 1つに注意していると他が見えなくなる
したがってミスを防ぐ第一歩は、脳が間違いをおかしやすいことを自覚することです。
自覚するからこそ、対策をすることに意識が向くからですね。
ちなみに、脳を過信している人がやりがちな行動がつぎのものです。
やりがちな行動 | 頼っているもの |
「次から気をつけよう」と念じてミス対策とする | 注意力に頼っている |
言われたことをメモしない | 記憶力に頼っている |
複数の仕事を同時にやろうとする | 作業の同時進行力に頼っている |
そして私は脳を過信した結果、次のようなミスをしたことがあります。
失敗 | 過信 |
急いで買い物に出たら、財布を忘れた | 買い物に出る前に、脳が財布を持っていないことに気づいてくれるだろうという過信 |
疲れていて同僚に部下の愚痴を送るつもりで当人に送った | 疲れていても宛先くらい間違わず送れるだろうという過信 |
電車内でスマホみてたら乗り過ごした | 降りる駅が近づいたら自然と気づくだろうという過信 |
まずは、脳はエラーを起こしやすいことを念頭におき、記憶に頼ることをやめましょう。
ミスが多くても自己嫌悪する必要はない

ミスが多いと自分を嫌いになってしまいますよね。
でもそれは、ミスが多いことの片面しかみていないからです。
物事には裏表両面があります。
裏を返せばケアレスミスが多いというのは、次の長所があるといえるのです。
- 思い付いたらすぐ行動できるフットワークの軽さがある
- 好きなことには人一倍集中できる
- ミスをしてしまう人の気持ちが人一倍理解できる

私はミスを繰り返していた時、自分は人として劣っているのではないかと思い詰めたことがあります。
しかし、次のことに気づいたとき、気が楽になりました。
- 短所は長所の裏返し
- ミスが多いことと人格は関係ない
- ミスは対策すれば減らせる
次項では、ミスを減らすための対策を解説します。
ケアレスミスを減らすための3つの改善策

ミスは対策で減らせます。
といっても、注意力に頼るなどの方法は、個人差がでてしまいますよね。
したがってここでは、万人向けのものを紹介します。
次の3つです。
- 手順書をつくる
- ミス対策リストをつくる
- 1日の全体像を把握する
以下、1つずつ解説していきます。
手順書をつくる
もし完璧な手順書があれば、その手順書のとおりに仕事をすすめれば抜けや漏れがおこりません。
頭の記憶だけで仕事をすすめるから、後片付けをしてなかった、必要なものを準備し忘れた、ということが起きるのです。
手順書の作り方として、コピーとりを例に示すと次のようになります。
- 1コピー機のふたを開ける
- 2左上にコピーする書類をセット
- 3ふたをしめる
- 4サイズを設定
- 5スタート
手順書は最初から完璧なものはできません。
運用しながら追記していきます。
例えば、上記のとおりにやったら以下の失敗をしたとしましょう。
前回の設定が残ったままで間違えたサイズとなった。
そうしたら、手順書の初めに「リセットを押す」を加えます。
手順書をつくる、というと「大変そうなのでまた後で」と面倒に思いたくなりますが、最初は簡単でいいです。
少しずつ追記すればいずれ完璧に近いものができあがりますから。
よくミスしてしまう業務は、手順書さえあればミスが激減しますので、つくる価値はあります。
ミス再発防止策をうつ
ミスを確実に減らす方法があります。
それは、ミスが起きる度に対策をうつことです。
なんだそんなことか、と思う人もいるでしょう。
しかし、ミスが多い人は決まってここをおろそかにしています。
したがって、このミス対策リストをつくれればそれだけで、あなたはミスを確実に無くせるのです。
方法は単純です。
- 1どうしてミスをしたのか、原因を考える
- 2再びミスを起こさないための対策を何でもいいので10個出す
- 3対策のうち、自分ができそうなもので効果がありそうなものを採用し、実施する
ここで大切なことは「気をつける」を対策にしないことです。
気をつけようと頑張っても、残念ながら明日にはもう意識は元に戻っています。
したがって再発することは必至です。
ただ、対策を実施してもやはりミスは起きる可能性があります。
最初からベストを見つけることは難しいからです。
しかし、たとえミスしたとしても、ミス→対策のサイクルを繰り返すことで着実にベストな対策にたどりつきます。
更に対策をうつスキルも上達するので、次第にミスを減らせるはずです。
1日の全体像を把握する
仕事の全体像を把握していないとミスが増えます。
次の流れでミスが誘発されるからです。
- 1全体像を把握していない
- 2判断が行き当たりばったりになる
- 3目の前の業務に飛びついてしまう
目の前の業務に飛びつくことでおきやすいミスは以下の3つ。
- 今やらなくていいことをやってしまう
- 優先順位を間違える
- 抜けや漏れが発生する
例えば私は野菜炒めをつくろうとして、次のような失敗をしました。
- 1カット野菜とコマ肉を買う
- 2肉と野菜をフライパンに入れて炒める
- 3トングがないことに気づき、仕方ないので箸で炒める
- 4箸だとうまく炒められず下の方の具財が焦げる
- 5冷蔵庫に調味料になりそうなものを探す
- 6調味料が切れていたので買い物に行く
- 7調味料を入れる
- 8肉と野菜を同時に入れたのでモヤシがシナシナになる
- 9モヤシがシナシナで一部の焦げた野菜炒めが完成
料理でいえば、全体像を示してくれるのがレシピです。
レシピを事前にみていれば、買い物すべきものや事前に必要なもの、炒める順番などが把握できたので失敗ももう少し防げたでしょう。
仕事も同じです。
業務に入る前にその日の流れややるべきことをスケジューリングしておくと、行き当たりばったりで判断してのミスが無くなります。
まとめ

この記事では、ケアレスミスをしてしまう方でも再び自分が好きと思えるための実践法を書きました。
- なぜ人はミスをしてしまうのか、一言でいえば、脳はそもそもミスをしやすいようにできているから
- ケアレスミスが多いというのは、次の長所があるといえる。
- 思い付いたらすぐ行動できるフットワークの軽さがある
- 好きなことには人一倍集中できる
- ミスをしてしまう人の気持ちが人一倍理解できる
- システムの力
- 手順書をつくる
- ミス対策リストをつくる
- 1日の全体像を把握する
この記事を読んでも、やはり落ち込みから抜け出せないようなら、人を頼ってみてください。
自己否定していると視野が狭くなってしまうからです。
視野が狭いと、普段気づけることにも気づけず、思い込みも強くなります。
したがって、信頼できる友人知人、もしくはカウンセラーのもとを訪ねてみましょう。
きっと突破口になります。
いくらミスをしてもあなたの価値は下がりません。
なので、周りがどれほどあなたを非難しようと、あなただけはあなたの味方になってあげてくださいね。