
「あれ、自分はこのまま今の仕事を続けていていいのかな?」

「今後のキャリアを考えたとき、自分のウリが無いことにハタと気づいた……」
40代といえば、人生のセカンドキャリアといわれる年代ですよね。
改めて自分の人生を見直す人も多いはず。
そんな中、自分は何が好きで、何が強みかがわからなくなる人も多いのです。
こんにちは、むらっちです。
私も自分の強みがわからずに仕事をした結果、パチンコ店から介護まで、会社を転々としました。
そこで、20冊以上の本で徹底的に自分を掘り下げた結果、今では40代ならではの強み発掘法を実践するに至ります。
この記事では、むらっち流の強み発見法を解説します。
実は40なら誰でも強みが明確になるのです。
それなりのキャリアを積んでいるので、強みを探すための材料が揃っているからです。
したがって、改めて自分の強みを見つけたいなら、ぜひこの記事を最後まで読んでくださいね。
強みとは?

まず、「強み」とはいったい何でしょうか。
- 好きなこと?
- 得意なこと?
- 感謝されること?
実は、どれも単独では不正解で、これらの重なった部分こそが強みです。

ここが意外と不明確なために、次のように感じるケースが多くあります。
- 「得意な仕事のはずなのに、やればやるほど嫌いになってきた」
- 「好きなことだと思っていたのに、仕事にしたとたん苦痛に感じ始めた」
強みだと思っていたのに実は違ったかもと思うと、まるで迷路に迷い込んだように自分のことがわからなくなってしまいます。
一方で、40代以降になると自分の強みについて、わかっているようで、実は思い込みだったということも意外とあるのです。
したがって、ここで「強み」の定義をしっかり認識し、次項以降でもう一度自分の強みを見直しておくとよいでしょう。
自分の強みがわからなくなる理由とは?

強みだと思っていたけど、実はそうではなかったと感じるケースは2パターンです。
- 好きだったのに仕事にしたら好きではなくなるパターン
- 好きではないことを好きだと思い込んでいるパターン
1つずつ解説します。
好きだったのに仕事にしたら好きではなくなるパターン
好きだったはずなのに仕事にしたら満たされない、という人は多いです。
なぜそうなるのかというと、好きの本質をとらえていないから。
Aさんは野球が好きで、野球に携わる仕事を夢見ていました。
めでたくAさんは野球用品メーカーに就職。
Aさんは好きな野球用品を営業、販売することになりました。
しかし満たされない日々が続きます。
なぜなら、Aさんが野球を好きだったのは、次のことで喜びを感じられるからでした。
- チームメイトと力を合わせて大きなことを成し遂げること
- 大観衆の中でパフォーマンスを発揮して注目を浴びること
1人で活動する営業では、Aさんが喜びを感じられる場面が少なく、楽しみを得られる要素が少なかったのです。
大切なことは、好きなこと、楽しいことの奥にある自分の喜びを得られるものをつかむこと。
そのためには、好きなことやものに対して、「なぜ好きなのか」を問うてみることです。
なぜそれが好きなのかの理由を把握するようにしましょう。
好きではないことを好きだと思い込んでいるパターン
人は7回同じことを耳にすると、それが正しいことだと思い込んでしまうと言われています。
つまり自分が好きだと思い込んでいることも、周囲の環境により洗脳されたものの可能性があるのです。
Aさんは、チームプレーを重視するB社に入社しました。
しかしAさんはなぜか、営業の仕事で満たされる気がしないのです。
その理由は、本当はAさんは、自分のペースで仕事をするのが好きだったからでした。
しかしAさんは、子どもの頃に友人や周囲から次のことをよく聞かされてきたのです。
- 「皆で力を合わせるって楽しいよね」
- 「1人でやるより協力したほうが達成感は何倍にもなるよね」
こうして何度もチームプレーの魅力を聞かされてきたために、Aさんは自分はチームプレーが好きだと思い込んでいたのです。
大切なのは、自分の感情にフォーカスすること。
想像してみて、心がワクワクする感じがあるかどうか、ゆっくり自分を観察してください。
やはりワクワクするようならば、それは自分が本当に好きなことだといえるでしょう。
自分の強みの探し方とは?

いよいよ自分の強みの探し方を解説していきます。
結論から、強みを探すには次の順番で行います。
- 1自分の好きなことの探索
- 2仕事につながるものを見つける
なおここでは、「好きだけど得意でない」という可能性はあえて度外視します。
なぜなら40代以降の方の場合、それまでのさまざまな経験からそれらは自ずと強みから外れている可能性が高いからです。
どういうことかというと、基本的に好きだけど得意でないものというのは、仕事にすると好きではなくなります。
したがって、得意でないイコール好きではないものになるのです。
つまり、どんなかたちであれある程度のキャリアがあれば、その過程で好き&不得意なものについては、自然と選択肢から外れているということになります。
ただ、もし好きだけど得意でないものがありそうという場合は、色々な経験をしてみることをオススメします。
たとえば以下のもの
- 別の仕事をしてみる
- 副業をしてみる
- やりたいと思っていることを片っ端からやってみる
頭で考えていてもやってみないとわからないことは多いので、できる範囲で色々なことにチャレンジすることは大切です。
40代以降で自分の強みを探すための具体的なステップとは?

40代以降で自分の強みを探すには、以下のステップが有効です。
- 1小学校低学年の頃好きだったことを出す
- 2今までの仕事で成果を挙げたことを出す
- 3共通項を見いだしキャリアアンカーと照らし合わせる
小学校低学年の頃のことと、社会人になってからの仕事を照らし合わせることで次の効果があります。
- 価値観が客観的にわかる
- 人生で大切にしたいことがわかる
- 自分が喜びを感じるポイントがわかる
では次項で、やり方を詳しく説明していきます。
小学校低学年の頃好きだったことを出す
まずは小学校低学年の頃好きだったことを思い出してみます。
- よくやっていた好きな遊びは?またその理由は?
- どんな過ごし方をしていた?またその理由は?
- ここまで出してみて、何か感じることは?
小学校低学年の頃好きだったことを出すことで、純粋に自分の好きなことがわかるのです。
この頃はまだ周りの価値観に影響されていないためですね。
人は誰でも大人になるにつれ、周りの価値観に影響を受けていきます。
つまり自分の好きなことよりも、周囲の状況から今やっておいた方がいいことを優先するようになるのです。
小学校低学年の頃なら、まだ周囲の価値観よりも自分のしたいことを優先していた時期です。
したがって、その頃熱中したことは好きなことの可能性が高いでしょう。
今までの仕事で成果を挙げたことを出す
次に、社会人になってからのことを振り返ります。
- 仕事に楽しさや面白さを感じた時期は?またその理由は?
- 仕事に楽しさや面白さを感じなかった時期は?またその理由は?
- 仕事で大切にしてきたことは?またその理由は?
- 仕事以外で大切にしてきたことは?またその理由は?
- 憧れの人や影響を受けた人は?またその理由は?
- ここまで出してみて、何か感じることは?
ここまでを振り返ることで、自分の価値観がわかります。
あなたが何を大切にしてきたのかが浮き彫りになるので、どんなことに充実感を得て、喜びを感じるのかが見えてくるでしょう。
共通項を見いだしキャリアアンカーと照らし合わせる
ここまでのステップで出されたものを見直してみてください。
どんなことにやりがいや楽しさを感じるのかがわかるはずです。
その上で、あなたの価値観が一番近いものを次から選んでみてください。
- 組織を統率するマネージャーや経営者
- ある特定分野に秀でるスペシャリスト
- 公務員や大企業などに所属したい安定志向
- 新しいものを生み出す発明家や芸術家
- 組織やルールから出て自分流にすすめる自由人
- 世のため人のためになるのが喜びのサポーター
- 困難を乗り越えることがやりがいのチャレンジャー
- 仕事とプライベートの両立を目指すバランサー
これは、キャリアアンカーといわれるもので、自分の興味の軸を見つけるために使われます。
自分のキャリアアンカーは1つといわれています。
したがってもし1つに定まるなら、そのキャリアアンカーに沿ったキャリアをすすむことで充実感を得られるでしょう。
自分のキャリアアンカーがハッキリしない、もしくは複数ある場合、まだ自分の軸が定まっていないということになります。
その場合に、キャリアアンカーを明確にするために意識することは3つです。
- 仕事にやりがいを感じた瞬間をキャリアアンカーに当てはめる
- 仕事に楽しさを感じた瞬間をキャリアアンカーに当てはめる
- 仕事に面白さを感じた瞬間をキャリアアンカーに当てはめる
つまり、普段の仕事でキャリアアンカーを意識してみてください。
少しずつ自分のキャリアアンカーが明確になっていくでしょう。
まとめ

この記事では、40代向けに自分の強み発見法を解説しました。
- 「強み」とはこれらの重なった部分
- 好きなこと
- 得意なこと
- 感謝されること
- 強みだと思っていたけど、実はそうではなかったと感じるケースは2パターン
- 好きだったのに仕事にしたら好きではなくなるパターン
- 好きではないことを好きだと思い込んでいるパターン
- 40代以降で自分の強みを探すには、以下のステップが有効
- 小学校低学年の頃好きだったことを出す
- 今までの仕事で成果を挙げたことを出す
- ここまでのステップで出したものを見直して共通項を見いだす
ここまでみてきたように、強みというのはキャリアアンカーに結び付いています。
したがって、強みを通してキャリアアンカーを見いだせれば強みを生かしたキャリアを歩むことが可能となるでしょう。
ぜひこの記事を何度も繰り返し読んで、自分の強みを生かしたキャリアを歩んでください。
陰ながら応援していますね。
※強みを見つける方法については、以下の記事でもさらに詳しく解説しています。